愛知学院大学アイスホッケー部の設立は昭和39年(1964年)。愛知県で最も優勝回数の多い歴史あるクラブです。知識と経験豊富な監督・コーチが揃い、選手は在学中の4年間で確実に成長できるよう、充実した練習環境を整えています。
2007年の夏に突然現役選手の親御さんから愛知学院大学のアイスホッケー部が存続できない状況まで来ていると相談を持ちかけられました。当時私は女子アイスホッケーチームの監督を引き受けており、両方はできないので少し考えるお時間をいただきたいと伝えました。
翌年には女子の監督は他の方にお願いをして、現役の選手、選手の両親、OBの強い要望と現在の私があるのも愛知学院大学で育てていただいたからであり、その恩に報いるために愛知学院大学のアイスホッケー部監督を2008年から引き受けることにしました。
現在は山本直樹監督にお願いし、私は総監督を務めております。
部員たちと真正面から向き合い、心血を注いでくれる監督・コーチの存在は、どこのチームにも負けません。さらにOB/OGたちも忙しい合間を縫って公式戦も応援に駆けつけ、積極的に交流の場を設けてくれます。こうした卒業後も現役生へと受け継がれる団結力が部活動を支え、成長の軸となっています。
部活動には多くの時間やエネルギーを注ぐことになりますが、それは人間形成におけるプラスに他なりません。常にあたたかく見守り、協力してくれる周りの人や家族への感謝の気持ちを忘れることなく、人生の財産となる輝かしい4年間を共に過ごしましょう。
ようこそ、愛知学院大学アイスホッケー部へ。
選手たちは勝つことを目標に日々トレーニングを積んでいますが、私は目標達成へのプロセスこそが大事だと考えています。アイスホッケーは個人スポーツではありません。どんなにプレイがうまい選手でも、一人でドリブルしてシュートして点数を決めるというのは限界があります。チームのメンバーとコミュニケーションが取れて、自分の思いを伝えることができてこそ、いいプレイができるし、個人プレイも活きてくる。それは氷上だけに限ったことではありません。
部活動を通して、一人ひとりが成長し、社会で活躍できる人材になること。それこそが愛知学院大学アイスホッケー部の最終ゴールだと私は思っています。
中日クラブでアイスホッケーを習得。北陸大学出身、中日ウィングス。2006年4月、愛知学院大学アイスホッケー部のコーチ就任、2019年 4 月監督就任。
学生たちには大学卒業後も生涯スポーツとして、アイスホッケーに長く関わっていけるような人材になってほしいと思っています。そのためにも基本的なプレイの型や知識をしっかりと身につけることはすごく大切。最近は自主性の尊重などといって、本人に考えさせるコーチングもあるようですが、プレイには絶対的な原理原則が存在します。それらをきちんと習得してこそ、初めて自由なプレイもできると考えています。
基本的な型の指導に関しては、ホッケーの構造やプレイの仕組みを説明したり、動き方をデモンストレーションしたりと、さまざまな方法で理解を深めてもらうように工夫しています。プレイがうまくなれば、ますますホッケーが好きになるはずです!
釧路工業高校(北海道)、関西大学出身。東北フリーブレイズ、元日本代表GK。2019年4月から愛知学院大学アイスホッケー部コーチとして就任。現在、ジュニア選手を対象としたホッケーアカデミー「SH HOCKEY ACADEMY」を運営。名古屋と京都の2カ所でジュニア選手の育成にも力を注ぐ。
関東・関西エリアの大学を除き、大学のアイスホッケー部への入部希望者の多くは未経験者です。そんななか、メンバーの大半が経験者という愛知学院大学は、他大学とはスタート地点からレベルが異なります。周囲に本気で戦えるライバル校が存在せず、またコロナ禍で関東・関西エリアの強豪校と練習試合のチャンスも少ないことから、私が恐れたのはハングリー精神や向上心が薄れてしまうのではないか、ということ。そこで、コーチ就任時に「インカレ出場権を手に入れる!」という高い目標を掲げました。愛知県でトップという小さな世界で満足せず、全国区で戦えるチームづくりを目指したい。それによって「勝つ」ことへのモチベーションも高まり、ますますホッケーが楽しくなると思っています。
八戸工業大学第一高校(青森)、関西大学出身。難波ジョーカーズ、中日ウィングス。近畿大学アイスホッケー部で2年指導に当たる。2021年4月、愛知学院大学アイスホッケー部コーチ就任。